次世代シークエンス部門

東京大学大学院新領域創成科学研究科附属生命データサイエンスセンターシークエンス解析サービス利用規程

（シークエンス解析サービスの内容）
第1条　シークエンス解析サービスの内容を以下のとおりとする。
(1) 各種ゲノムのシークエンスならびに再シークエンス＊1
(2) プラスミドやPCR産物の大量シークエンス
(3) 各種cDNAの大量タグシークエンス及び全長シークエンス
(4) バイサルファイトシークエンス＊2
(5) CHIPシークエンス＊3
(6) その他オミクス解析
*1 供与されたゲノムDNAを次世代シークエンサーによって大量の断片シークエンスデータを生産し、それらをレファレンスゲノム配列データに貼り付ける解析を行う。
*2 DNAのバイサルファイト処理からまたは処理以降から断片配列をゲノムへ張り付ける作業までを行う。
*3 免疫沈降で得られたDNA断片をゲノムへ張り付ける作業までを行う。
2　前項の課題についての基本的な情報、必要な試料の純度、量、調製方法等の詳細、解析データのフォーマット及び提供方法等は、生命データサイエンスセンター(以下「センター」という。)のホームページ（以下「HP」という。）を通して開示する。
3　ヒト個人材料にかかる解析データは、指紋認証で入退室が管理された部屋において外部ネットワークとは接続していないコンピュータのもとで管理する。

（守秘義務）
第2条　センターは申請者の申請後から結果の開示（論文発表等）の期間において、申請課題に対して守秘義務を遵守する。但し、申請数や解析種類等のセンターの活動状況の報告を目的としてセンターが各申請者にそれぞれの課題の一部の開示を求めた場合、申請者が同意した課題に限り、センターはそれらを開示できる。

（利用申請の手続き）
第3条　申請者はセンターHPにあるシークエンス解析サービス申請書に必要事項を記入し、生命データサイエンスセンター長に提出する（HPより電子申請も可とする。）。
2　申請課題の採否は、センターの運営員会の下に置かれる共同利用委員会の審査によって決定し、その結果を申請者に連絡する。
なお、審査の過程で、委員から依頼の内容の詳細を問い合わせ、変更を行うことができる。
3　利用申請できる資格者は以下のとおりとする。
(1)東京大学大学院新領域創成科学研究科をはじめとする東京大学に属する教員及び研究者（大学院生の場合は、指導教員または申請内容と直接関係する研究者の連名を必要とする。）
(2)東京大学以外の国立大学法人、公、私立大学及び国公立研究機関の教員及び研究者
(3)その他センターの運営委員会が認めた者

（ヒト材料の解析を含む利用申請）
第4条　ヒト個人材料のゲノム解析が含まれる利用申請については、ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針(平成13年文部科学省・厚生労働省・経済産業省告示第1号)に従い、試料が法令の定める手続き倫理規定を遵守して調整されたものであること及び申請者の所属する機関または部局の生命倫理委員会において承認された課題に限る。

（シークエンス解析サービスにかかる費用）
第5条　申請者は解析にかかる費用を別表のとおり負担する。
2　負担額は申請採択時に申請者に知らせ、配列解析結果を提供後に、その請求を行う。
3　その他の費用が発生した場合は、申請者と協議を行い、申請者が負担する。
4　センターは、解析が完了した後、当該解析費用、その内訳ならびに完了報告書を新領域創成科学研究科の事務に提出する。

（シークエンス解析サービス利用報告書）
第6条　申請者は配列解析結果提供年度の次年度初めにシークエンス解析サービス利用報告書を生命データサイエンスセンター長宛に提出する。

（研究成果の出版）
第7条　共同利用による研究の成果が出版される場合には、申請者は必ず本センターの配列解析サービスを受けた旨を論文中に明記し、その別刷一部をセンターに提出する。
例文: The authors thank the Center for Omics and Bioinformatics, Graduate School of Frontier Sciences, University of Tokyo for the sequencing and its analysis.